高校生活の3年間が終わり、今年同じクラスの4人で1泊2日の旅をすることに。

計画立てるためにスタバで話し合いをしても、
「迎えに来て」「返事ぐらいしてよ」「トイレなう」「フラペチーノって泡だっけ?」
などの余計な会話ばかりで進まず。
ようやく立った計画、行程表には「中央西線」「大糸線」などなど・・・

適当な打ち合わせとは裏腹に、とてもハードな2日間になった。

卒業記念信州北陸18きっぷの旅 2013/3/17・18

高校メンバーということで、今までとは違う顔ぶれ。
平和主義者:長野へ毎年行っている。ちょっと鉄道が分かる(本人談)。
マサオ:今回の旅の一番のきっかけを作った人。非鉄道ファン。
A41:鉄道利用に慣れていない。非鉄道ファン。



第1部 シンカクのユカ(豊橋~上松)

まだ入試演習に移行してない教科もあった時期、放課(※愛知県の方言)中の会話。

マ「なんで放課に地図帳みてんの」
Sc「中央西線乗ったの思い出したから。ここは良かったよ」
マ「・・・シンカクのユカ??」

・・・それは「ねざめのとこ」だ

そのときは大して発展せず話は終わったのだが、卒業旅行の話が出たとき真っ先に案が挙がったのが「シンカクのユカ」だった。
とにもかくにも「シンカクのユカ」に行こう。

まずは特別快速で金山へ。ちなみに車内の話題は他人の合否。
そのときは特にハイテンションにもならず、話題も途切れず、最初の乗り換え駅金山到着。

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▲この頃はまだ211系に特別な感情はなかった

211系の10連回送があって壮観。まるで大都市!って名古屋は大都市で合ってるね。次の313系で中津川へ。相変わらず停車駅が多い。
話題は次第に物真似などを使ったとてもくだらないお話へ。

話していると、思いのほか到着が早く感じる。中津川到着。もうシーズンが終わっていたと思ったらまだ栗きんとんは手に入った。
誰かが"にぎわいプラザ"を「にぎわってないプラザ」と言い放ったり、中津川との関連がよく分からないお土産を買う人が居たが
とりあえず暇つぶし完了。

乗り換え。普通列車松本行き。

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▲ダイヤ改正後もお世話になるこの列車この車両

実は115系の運用ではなくなるんじゃないかとヒヤヒヤしていたが、とりあえず今は据え置きのよう。
ちなみに旅を終わった現在、かえってこの列車の今後が心配になってきた。。。

爆音を上げながら松本へと飛ばす115系。とっても読み方の変な車掌の声もかき消されて大してネタにならなかった。
それより「読書発電所」を「どくしょはつでんしょ」と読んだり、「関西電力」を「関西弁力」と言ったり、
トンネル内で口を開ける変な風習が流行ったり、明らかにツッコミが足りない状況でのんびりローカル旅気分は一切なし。
同行する人次第で路線の雰囲気すら違うように思えてしまうのは面白い。鉄道ファン的には不可?知らねーな・・・()
以前同行した人(アバンテ)とは終始115系を堪能しようと殆ど無言だったのを思い出す。

そして景勝「シンカクのユカ」を抱えるらしい上松町へ到着。人が居なさ過ぎる光景に目を輝かせるマサオ&A41。
看板に従って寝覚ノ床へと進んでいくが、まあ坂の厳しいこと。「標高差すげえな!」という内輪盛り上がりの名言が出来上がった。
ちなみに「迎えに来て」なども完全な内輪ネタ。説明不可、こんなんばっか;

寝覚の付近でも「寿命そば」が読めず「ばそ食?」というお間抜けな単語が出てきてまた意味もなく爆笑。言ったのは俺。笑ってる場合か!

標高差のすごい道を通ってついに寝覚ノ床到着。俺自身としては2回目。

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▲どこから撮ったでしょーか??

A41が誰に教えられる訳でもなく岩場へ直行。後ろから3人追いかけるが最後尾Schwertが落下し右手を負傷。
結局動けなくなった俺はマサオに電話するも通じず、「迎えに来て」・・・とメールする余裕もないくらい右手が心配だった。

そのうち3人は岩場を器用に渡って戻ってきたので俺も引き返す。
アスレチックに連れてきたわけじゃないんですが・・・。でも視点が変わって面白かった。
電源の入っていない自動販売機に失望してるうちに右手は復活。嬉々として一路上松駅へ戻るのだが、
電源の入っている自動販売機であったかい飲み物のボタンを押す痛恨のミス
結局ホテルへ行くまでの荷物になるだけだった。ちくしょー

そういえば・・・上松駅前にヤンキー?が座り込んでたけど人いないのに誰に絡むのかな・・・
別に馬鹿にするつもりは一切ないけど、人口30万人級市民として4人共々そう思わずには居られなかった。

仕事してるのかサボってるのか分からない改札を18きっぷパワーで抜けて、次の列車到着までの間一息。
この後訪れる、何気なく衝撃的(?)な一幕を頭に思い描けるわけもなく。

第1部 終

第2部 日出塩駅降臨(上松~信濃大町)

相変わらずのんびり閑散とした中央西線。そろそろこの光景にも慣れたが、かといって一応4人まとまって座れるほど都合は良くなく、
それなりの乗車率。各々の駅も多少の乗降はある。木曽福島、奈良井、木曽平沢あたりはよく人も車も動いている。

ただ、とある駅では誰もドアのボタンを押さず、降りる客もおらず、周囲の様子も・・・と思って10秒「お待たせいたしました。次はry」
まあありがちの光景と言えばそうだが、待ってないよなこれ。

塩尻駅では123形から辰野支線運用のバトンを貰ったE127系が停まっていた。

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▲123形は働き者に思えたが、E127系は出来て当然、という印象。不当な先入観と評価

列車はそのまま松本へ。1日目の観光2箇所目。割高かと思ったら量が多い蕎麦屋で飯を食べた後、歩いて松本城まで。
俺は昨年のGWにもここ行ったが、中に入っていない。

・・・と言っても本当に城の中の階段ってきつい。
彦根みたいなもはやこれは「はしご」という感じのではないが、松本も例外ではなかった。
ちなみに知ってる例外は熊本城。至って普通の階段なんだよね。修学旅行でも上ったしな。もしかして角度きついと女子の
なんでもありません。

上り以上に下りは厳しかった。「tanθ=3だよ!」とか言ってた気がする。あとは記憶がない('A

土産物屋にちょっと気になるものが。「くのいち縄手 フィギュア」
結局買ってないんですけど、展示してあるのを見る限り出来もいいし、パッケージのイラストがなかなかに可愛い。
どうやら長野の他地域のキャラもそれぞれあってフィギュアになってるらしい。そういえば上電は北条まどかだし、
松電は渕東なぎさだし、しな鉄もアニメタイアップにノリノリだし、長野はそういうのに積極的なんか?
これは長電が追い込まれる状態なんですかね

ってか松電のサイトの渕東なぎさクッソ可愛いな

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▲全塗装ステンレス・・・コルゲートに汚れがたまってた。

ヘッドマークに注目。ふるさと鉄道まつり?「みんなで来てね!」の"みんな"とは(議論開始)
迷惑行為しない鉄道ファンはこういうの行こう。

旧開智学校も行こうかと思いましたが思いのほか時間がなかったので撤収。

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▲存在感。でも松本は高い建物が多いので遠くからは見えない。

松本駅を出るために大糸線ホームへ。さっき貼った松電の車両もこのタイミングで撮影。ホーム共用とかはじめて知ったよ。
しかし大糸線ホームへ滑り込んできた車両は、残念ながら・・・


このレポの1枚目の写真のアレ


信州色が似合うとは思うけどさ。いきなり趣ないことすんなよなーってオールロングシート!?3000番代なのに!!
3000番代はセミクロスだと思ってたのに・・・こっから長い大糸線の初っ端がこれかよorz

結構乗車率が高く、そして気になったのは駅間距離の短さ。信濃大町の南北で別路線かと思うくらい距離が違うように感じたが
どうなんでしょ。結局南大町まで席は大体埋まっていて、ロングシートゆえ通勤電車の様相だった。交換相手のリゾートビューふるさとを
撮りに車外へ出て行く空気でもなし。殺伐としてんな。

ロングシートに1行4人が並んで座りちょっと雑談。どの駅も利用者が多いとか、松本は豊橋より都市っぽいとかいう話題の中で
マサオが「日出塩なんか凄かった」と発言。10秒時間が止まっていた駅ねえ。

「日出塩」という名前の不思議さも相まって一部のメンバーが爆笑。さらにwikipediaの1日平均乗車人員12人という記述から
1日出塩=12と定義される。と同時に全ての駅が乗車人員基準で日出塩駅と比べられる事態に。
ちなみに松本~信濃大町の駅に日出塩駅レベルの駅はなかった。意外と誰も使わない&誰も居ない駅ってそう無いもんだね。

列車は結局最後までちょっとローカル線っぽくないまま信濃大町駅到着。
乗り換え相手はE127系。やっぱ大糸線はこれじゃないとね・・・^^;

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▲211系は結局17日時点で115系を結構追い出してしまっていた様子

ちなみに信濃大町駅の平均乗車人員は約100日出塩/日。wikipediaより。

第2部 終

第3部 故郷の地遥か遠く(信濃大町~富山)

信濃大町駅を列車が出ると大分駅間距離も長くなった気がする。最初は北大町駅。自動放送の「整理券をお取り下さい」
だけで笑い出すA41、どうした。釣られて全員笑ったが、傍から見ると俺らの笑いのツボおかしすぎる。

マサオ・平和は日出塩レベルの駅探しに夢中。かつて日出塩駅が乗車人員36人/日(=3日出塩人/日)だった頃を「日出塩の全盛期(?)」
と命名したり、これから先停車する駅の情報を調べたり。でもな、南小谷より先なんてもっとすげえよ・・・

5駅ほど進むと「整理券を(略)」にも慣れてきて、マサオ&平和のお気に召すような駅もなかなか現れないと気づく。
ほんと何見て大糸線乗ってるんだろう^^;

白馬駅を過ぎたあたりからはもう外は真っ暗。白馬駅だけやたらしっかりした作りなので一同「すげえ!」
乗車人員316人/日と知って「TUEEEEE」…ローカル線に当てられて正しい感覚を失った様子。
この状態で豊橋駅の乗車人員5桁は想像不可能。豊橋やるじゃん?

南小谷駅ではさらに乗り換え。ここからJR西日本であり、非電化区間であり、超閑散区間である。

前情報で「小滝駅は乗車人員2人/日(7年連続7回目)
と知っていたので期待したが、真っ暗で何も見えず。残念。
3人があまりにもバスっぽいキハ120を馬鹿にするので地味にキハ120が好きな俺は悲しくなったが、
誰も開けてないのに一瞬開いて閉まるドアはどうなんだ。あと色が姫新線。

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▲(乗らなければ)キハ120すき

ちなみにこの写真を撮るとき、今回の旅で唯一三脚を使った。裏を返せば他のシーンは暗くとも手持ちで行けたってこと。
撮影技術をメカでカバーするのは考え物だが、手間は省けて嬉しい。1/30くらいまでは手持ちで普通に止まったから驚き。
まぁ低ISOで固定してないのも事実なんだけどね。昔のカメラが酷かっただけに感度上げるのが怖いが、このノイズなら気にならない。

隣で道を走るトラックと併走。スピード同じなのかよ;
光一つ無い車窓に颯爽と現れた光を纏うトラック、"力強い併走"。具体的に何が力強いのかはちょっとよく分からない。

ようやく糸魚川に着くが、夜の駅は侘しい。ってか北陸の駅は新幹線に関わる駅すべて工事中なので殺伐としている。
それを抜きにしても通路狭いな!

ここでもマサオがあることに気づいた。

南小谷から糸魚川まで車内に居た人一切変わってない

乗車0&下車0。本当に大糸北線ってやばいんだね・・・!?
松本から糸魚川乗り通すケースなんてとても限られるし。じゃあ一緒に乗ってた人たちって一体?ってことを考え出すと、
松本と糸魚川のラインがいつか切れても仕方ないのかなとかちょっと思ってしまう。歓迎はしないけど。

一行は北陸本線にて宿泊地の富山へ。俺以外3人は松本駅で買った弁当を食べる。高そう。3人の食費が俺のと大分差があるような
暇な俺は必死にトランプのハーツの説明して、無視されて、メールで説明文打って、結果暇は潰せた。誰も読んでないのは秘密。
後から調べて、糸魚川~富山が一番連続乗車距離が長かったと知ったんだが、とてもそんな感じはしなかった。でも455・475系
乗り心地も匂いもなかなかまずいことになってる。

A41は疲れきって一人でロングシートに移動して気絶したが、あと3人は久しぶりの「都会の夜景」に感動。富山市大きいよね。
ただ富山駅も例に漏れず工事中で色々素朴だった。どこまで仮設とか工事とか分からないけど、ホームに何もねえ。
素朴という表現が正しいかどうかは各自の判断に任せよう。

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▲カメラのお陰で1/20でも頑張って手持ちで止められる


ローソンに寄った後歩いて宿泊地へ。富山マンテンホテルに宿泊。非常に設備がよろしいけど、冷蔵庫が謎仕様。
でも上松で誤爆したあったかい飲み物はちゃんと冷えました、めでたしめでたし。

テレビで翌日のWBCについてのお話をしているのも見た。なお結果

風呂も非常に良かった。湯船に浸かるの久しぶりだよね
A41は風呂を出るとすぐに就寝。俺は調子乗ってマスクしないで遊びまわったのが祟って花粉症炸裂。
結局辛くて起きていられなかったが、寝たかと言われれば微妙。
でも一番寝られなかったのはマサオ。他3人のいびきがうるさかったらしい・・・疲れと花粉症だからね、仕方ないね、ごめんなさい。

そういえば富山にはローソンがとってもとっても多い。羨ましいなぁ。富山駅周辺だけで3つあるでしょ確か。
からあげクンを片手にホテルを目指していた俺は感動した。やっすい感動だなオイ


こうして激動の1日目は終了。皆豊橋からはあまりにも遠い富山へ来たことに感慨深そうだった。
俺も当初は富山まで来れるとは思ってなかった。でも富山に泊まろうと提案したのも俺。
なぜ提案したか・・・というか言い張ったのか、は次の部で。

第3部 終

第4部 北陸の大都市富山の忙しい朝(富山市内)

(ドキュメンタリーの導入っぽい語りで)人口42万人。北陸4県中では新潟市、金沢市に次ぐ人口を擁し、環境モデル都市として、そして
コンパクトシティとしての成長を目指し、更に目前に迫った北陸新幹線開業に向けて都市整備を進める北陸の代表的自治体。

さて、2日目の18日は月曜日なので不思議な感じ。平日に旅行なんて滅多に出来ないから。結局第3部で述べたとおり寝た気もせず、
朝食もパン1つで済ませて6時半には4人全員準備完了。ただ、ここからは今までずっと1/3日出塩人で行動してきた俺らも
一時的に別行動。平和主義者、マサオは地鉄市電で南富山へ、そして不二越線で電鉄富山へ。俺はそのまま歩いて電鉄富山で撮影。
A41は2度寝。1回風呂入ったのに!?

ホテルを出るととにかく人が多い。学生に会社員に、平日すげー。あと風強すぎ。
そして超高頻度運転している市内電車。

0092
▲地元豊橋で見るより都市の風景が似合って良い。

サントラムことT100形はもともと豊橋鉄道T1000形の地鉄版。カメラを出すのが面倒でこれしか撮らなかったが、今思えば7000形、
8000形、9000形、どれも撮影しておきたかったかも。もっと雑多な形式が存在するのかと思ったが随分整理されているんだね。

そういえば豊橋も富山同様コンパクトシティを目指しているらしい。だけどこの富山の市内電車の充実具合、これに加えてポートラム(後述)
もあるし、鉄道線を比べても地鉄と豊鉄では地鉄の方が1枚上手に感じる。輸送力だけ見れば豊鉄かもしれないけど、ね。
別に鉄道だけがコンパクトシティの条件ではないけど、結局駅前より栄えてる町が点在して、しかも全て車でないと行けないのは、
まだまだ豊橋は努力すべき点が多いんだなと思わされる。いやまー確かに中心市街地はコンパクトですよ(皮肉)

歩いて電鉄富山駅へ到着。結局俺が富山で泊まることを主張したのは他でもない、

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▲ツートンの新塗装って10030形以外では殆どいないらしいですね

このため。

ここまで何気なく地鉄地鉄と言ってきたけど、地鉄車両はとても好き。中小私鉄好きなら富山地鉄の面白さは分かってもらえるはず。
4路線あって営業キロも長くて、運転頻度の高い区間もあって、60年代から80年代にかけて製造したオリジナル車両が現存する。

ただそんな地鉄を撮影する上でネックは時間帯。特に14720形と10020形はラッシュ時でないと確実には見られない。
とすると富山で泊まって朝出撃する以外に選択肢はなかった。

電鉄富山駅はよく見る写真のように立派な構造。でも実際に行ってみると若干謎の古臭さを感じる。
曇っていたので若干暗めだったり、わざわざ撮影のためにホーム端へ行ったから余計そう思えたのかもしれない。

実は入場して最初に撮影したのはこの車両。ちなみにこの駅地味に列車別改札なのでよくホームで一人ぼっちになる。

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▲裾が真っ直ぐになっているのがこっちの形式、と覚えてしまっていいのかな?

14720形。2013年現在の地鉄鉄道線車両で最古参。といってもこの形式は同じく現役の10020形のマイナーチェンジ。
とだけ書かれるとよく意味が分からない

やっぱり編成数の多さから、来る列車の多くは10030形と14760形。10030形も本家京阪では今月末をもって完全引退。
一方の14760形は16010形よりもエースと呼びたくなる。ローレル賞受賞車だし。富山地鉄が日車ロマンスカーを完成させたと
言っても過言ではない(と思っている)。

南富山へ行った2名は不二越線の列車に乗って電鉄富山駅へ来るので、しばらく待ってようやく到着、なのだが・・・

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▲渋いねぇ~^へ^

10020形+170形の3両編成。これに乗ってきたらしい。いやー立派な車両だよホントに。電鉄富山駅へ来た価値は大いにあったね。
結局オリジナル車両3種は約40分の間に撮れてしまった。あと標識灯交換した10030形で急行宇奈月温泉行きとかも撮れたしな。
16010形は来なかったけど譲渡車だからいいかな・・・

下りてきた平和とマサオに「10020形どうだった?」と聞いたら揃って「古かった」の一言。そういう回答を求めてるんじゃない

そして2名と合流して改札を出て、駅前でA41とも合流。4人で富山駅北へ向かう。歩いている間の話題もやっぱり日出塩。
雨が降りそうだったので駅北のローソンで傘だけ購入。またローソンか!

そして4人で富山港線(ポートラム)へ乗車。2つの事業者が別の路面電車を運営し、将来的には乗り入れだなんて、夢があって
広島以上の力強い印象を受けるね。

最初だけは軌道線で、途中からはずっと専用線。ただ専用線の用地を見ていると、ここにJR線が通っていたとは到底信じがたい。
国鉄の大型電車(455系や475系も走っていた)とはあまりに不釣合いな地方線っぽい周辺の様子が気になる。そして列車は専用線に
入って60km/hの高速運転。これ、先に紹介した松本電鉄より速いじゃねーか!向こうは完全な鉄道路線&鉄道車両なのに;

にしても沿線の住宅からかつてのJR列車はどのように見えていたのだろう。車窓は割と江ノ電ライクだから違和感ががが
車両は新しいので快適。軌道線用車両なので全体的なスペースが狭いのは仕方ない。

岩瀬浜駅から歩いて日本海を見る。結局それだけで帰ってきた。他にしたことと言うと強風に吹かれたくらい。おわり

・・・

帰りの列車はかなり混雑。やっぱ平日の朝はこれくらいよね。富山駅北へ到着して、1枚TLR0600形を撮って富山駅へ移動。

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▲随分適当な理由で7編成導入したのだと後から知った

富山駅へ入るとホワイトボードが置いてあった。

特急「北越」運休
特急「はくたか」運休

※確か全部運休というわけではではなかったと記憶

仕方ないね、強風だからね、特急関係ないけどさーと発車標を見上げる9:38。
「9:21 普通 金沢」

wwwwww??????wwww???wwwwww??????

なんと富山駅以東は強風で列車運行に支障。やめてくれよ・・・
計画していた10:00発金沢行きもその区間内で立ち往生。富山駅へ辿りつけず。「北陸本線の富山駅以東は運転見合わせ」という
放送も入り、かといって当駅以西がちゃんと動いているわけでもなく、帰れるかどうかも怪しい状況に・・

どうする一行?

第4部 終

第5部 高岡神回復(富山~金沢)

北陸本線一部区間が強風で運転見合わせ。寒い中身動きが取れなくなった一行。ちなみに高山本線も運転見合わせ。
当駅以西が止まってしまった場合の代用ルートも動かない状況となった。

マサオとA41はトイレで謎の放送(?)を聞いたらしいが、俺と平和主義者はいつまでも2番線で足止めされる455・475系を見ながら
「あー後ろ2両413系だわ・・・」「じゃあむしろ413系に455系つないだ編成だよな」「つーか単色化ダサいと思うんだけど・・・」
「まだ一部だけだから許せるわ」「・・・」「・・・」そうして考えるのをやめた。
でもこの件に関して、単色塗りが想定されていない車両に単色塗りってやっぱり違和感あるのは仕方ないよね。

ってか、平和普通に鉄道ファン並みに知識持ってるじゃねーか。地域によっては俺より断然詳しそう。

謎の放送に導かれた2名が戻ってきたときに俺はちょうど青い箱()を撮っていたが、箱を見るや否や「昨日と同じじゃねーか!」
言われて当然すぎる・・・
形式をどうこう言っても仕方ないので「ライトとタイフォンが違う」と言ったけど、もし白熱灯・2枚シャッターだったら納得させられなかった
かも。というか形態差教えてもらっても納得するもんじゃないだろということはさておき

10時ちょい前になっても未だに乗る列車は現れず。放送によると、どうやら東富山から先に進めなくなったらしい。お隣3番線に
当駅折り返しのサンダーバードが現れるとマサオとA41は「あれで帰りたい」と。高いだろとか敦賀までしか使えないぞとかいう
突っ込みよりも、ああこの人たち普通列車乗るの疲れてるんだな^^; と思った。

10時を少し過ぎた頃、また放送が。もう聞き飽きたわ・・・と思ったら
「新潟地区は強風により列車の運転を見合わせています。10時丁度発の普通金沢行きは5番線から発車します。」

急いで5番線へ移動。別に普通に行っても座れる程度の人数だったのは秘密

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▲旧地域色の455・475系。165系亡き今、こんな古風な急行形車両に乗るのはいい経験。

前のサンダーバード(おそらく10時10分発)を先に出してから出発となり、富山駅を14分遅れての運行になった。
それでも一行はとりあえず富山を出て、富山以西のダイヤはあまり乱れていないとも聞いたので安心。

前日の中央西線の時とは別人のような一行。雑誌を読む平和、寝る寝不足のマサオ、音楽を聴くA41。
そのうちこうなるだろうなと思っていたし、1日目にこうならなくて良かった。俺は一切何も暇つぶし手段を持ちあわせて
いないので車外を見続ける。

駅を出るごとに「強風により14分遅れで運行しています、普通列車・・・」結構飛ばしているのに全く回復できないんだな。
ってことは普段からこんなに爆走?そろそろ壊れそうな475系

そうして高岡駅へ。高岡といえばゆるゆりの聖地。でも駅の内側から見ていると一切何も感じず。というか本当に市の中心部?
城端線があり、氷見線があり、あーあの気動車ゆるゆりにも描かれてるよなーなんて思っている内に列車は発車。そして放送

「この列車は普通列車金沢行きです。この先、・・・」

ちょっと待って、遅れて申し訳ございませんとか言わないのかよw(時計を見ながら)
って回復してるゥ!?

時刻表を見るとどうやら高岡駅で本来長時間停車が予定されていた様子。これは連絡の都合なのか、特急待ち合わせなのか。
もし後者ならはくたかと北越は来ないので不明。なぜそのときに後続の特急の時刻を調べなかったのかも不明。

そのうち平和主義者は雑誌を半分以上読み進めたことに何故か危機感を覚え、マサオは本当は寝ておらず、A41も音楽を
聴くのをやめた。俺が「もう津幡か!」って言ったからなのかもしれないけど、津幡はまだ金沢市内でもないです。

高岡神回復を経て列車は金沢駅へ定刻どおりに到着。でも一行は精神的に疲れたのでとりあえず観光の前に飯を頂くことに。
駅の近くであったのが「五代目けいすけ」どうやら新宿に本店があるらしい。塩ラーメンはまともなのを食べたことがなくて苦手
だったのだけど、流石にここのは美味しい。今まで食ってた塩ラーメンって名前偽装してたのか? と疑うレベル。
ここでも信州そばの時同様に俺1人だけ安くて少ないものを選ぶ。他3人は結構な量を猛スピードで食べていた。食事量すげーな・・・
打ち合わせのときはマサオ以外全然食べてなかったのに。※スタバでの打ち合わせの前に一緒に食事しています

再び駅前へ出てとりあえずバスで兼六園へ向かうことに。東口のもてなしドームはずっと"温室"呼ばわりだった。
その上応じるツッコミが「換気できないだろ!」って観点おかしい

第5部 終

第6部 521系、雨の北陸本線を疾走(金沢~近江塩津)

兼六園へのバスに乗ると割とすぐに兼六園下へ到着。

さあ兼六園、最後の観光地。

・・・と行きたいものの、
・前日花粉症や睡眠不足で4人とも体調は微妙
・小雨が降っている
・列車乗りつかれた上にダイヤ乱れ
・食後
・本物のバスって狭いな・・・(第3部を参照)
・兼六園までの坂がきつい
これらのファクターが重なって全員ローテンション。俺は前日の教訓からマスクをしていたので発語が面倒になり無口に。
結果、兼六園内でも感動を特に表現することもなく、みんな撮影ばかりに。俺はカメラを取り出すのが面倒だった。
なので撮影すらせずに見るだけにしておいた。
以前訪問したときの雪の兼六園ほどの趣はなかったけれど、水面は落ち着いて、人も比較的少なく、花もちらほら咲いていて
行く甲斐は大いにあった。しいて言うなら、噴水が40cmしか上がっていなかったのが残念。詳しい構造を知らないが、
多分水位が足りないんだろうね。

洋式便所に入ったら異常に扉が固くて若干閉じ込められたりもしつつしばらく歩き回るが、表示板が俺とA41の目に留まる。

「真弓坂口」「随身坂口」「桂坂口」
坂口?
さっきまで庭園内の風景や花を撮っていたA41が即座にカメラの向きを変える。撮るほどのものなのか^^;

・・・以降、「石川橋」「子立野口」など、表示板ばかり撮っていたA41。
むしろこういう意味不明な趣旨の方がテンションが上がるのかもしれない

兼六園を出てバス停へ戻る。すぐにバスは来たが、客は多く座れず。それも若干体力的にきついのだが、バスの運転荒すぎて笑えねー
こんなにも「加速度」というものをリアルに実感することもないよ。手を滑らせたら絶対怪我するって。こえーよ。

激しく揺られて金沢駅へ辿りつく・・・。体力削られたので座って休憩した後、駅内の土産物店が入っているフロアで買い物。
何買おうか迷っていたところに「森八」の店名を見たので即決できた。以前もひがし茶屋町で、お世話になった店。
今回は「美味撰菓」を購入。結構凝った感じで予想以上のものだった。

ちなみに金沢駅も絶賛工事中。ただコンコースの広さは相変わらず。以前来た時は帰宅ラッシュも終わったあとの夜だったから
閑散としている上に、改札も自動じゃなくて「なんなんだこの駅は()」と思った記憶が。

4人買い物を済ませると入場してすぐに普通列車へ。おー521系か、ちょっと乗り心地良くなるわ、いいねと思っていたけど
後々知ったがもう金沢以西って普通列車殆ど521系の担当に変わったんだってね。いつの間にそんなに増備されたのか。

0098
▲そういえば結構撮影苦しい駅なんだよなあ

以前来たときには夜なので当然暗く、三脚を立てると微妙にホームが傾いているのでかなり苦心した。今回は手持ちだし
一応明るさとカメラの兼ね合いで問題はなかったけど、ちょっと苦しい記憶が蘇った。もっとも、大して撮りたいと思う車両は
現れなかったけど。。。

最後の観光地を出てしまったので後は帰るだけ。実は念のために列車を1本前倒しして帰っている。

しかし日出塩駅やワンマン列車の自動放送で暇が潰せる一行が黙るわけがない。ありがたいことに車掌が変。
「次はーかが↑か(裏返り)さ↓ま↓~」 なんて気が抜ける放送をするんだ。ちなみにまだ無知だったその頃の俺は対向の
普通が全部521系で「521系多くね?なんで?」と思っていた。でも2両編成だけでこんなに走らせていいのかよ。
普通に満員ですけど。
ということで2人分しか空いていなかったので小松で交代して座ることにしたが、加賀温泉で結構
人が動いて4人全員座れた。つまり、小松まで立っていた2名は損をしている・・・許せ。

福井県まで入るとえち鉄の車両や福鉄の車両が見えるのだがえち鉄似た車両ばっかで遠目じゃ全然わからん
福鉄は越前市内のどっかの駅に200形が止まっていたのを見た。こいつがいる限り福鉄に注目する鉄道ファンは多いと思うが、
福鉄って地元からかなり煙たがられてるんだよね・・・。まぁ、頑張って。

ちなみに福井駅でも乗り換えた。また521系だ!当たり前。あと北陸地区の駅特有の接近ブザー。思っていたより聞き苦しくないけど、
少々停車に時間が掛かりがちな長編成の特急が入ってくるときは不気味。これ日常的に聞いてる北陸民どう思ってるんだろう。
他地方在住の北陸出身者は懐かしみを覚えるらしい。北陸の列車頻度は東海ほど高くないから五月蝿く思わない?

列車は敦賀へ向かうが、最後の最後にちょっと面白い駅。今回の旅で最後に日出塩駅に対抗できると思われる、南今庄駅
流石に1日平均乗車人員は20人であり、マサオに言わせれば「強い」駅だろうが、目の前に道路があるのにwikiの関連項目に「秘境駅」
が入ってたり
となかなかインパクトの強い駅であることは確か。

到着しても予想通り特に乗客の動きもなく、また521系は走り始める――――と思いきや1人下車客がいた模様。
ついに、どの駅も、日出塩には、勝てなかった・・・。

長い長い北陸トンネルで521系のフルスピードを感じながら列車の終点敦賀へ。実はここからの行程が若干まずいことになっている。
計画:敦賀→→→→→→→→→米原→→→→豊橋
実際:敦賀→近江塩津→長浜→米原→大垣→豊橋
言うなればマシンガン乗継

雨が降りしきる敦賀駅、車内で近江今津行きの出発を待つ。2駅だけで降りる上に、乗換駅・近江塩津はなぁ~
・・・本当に近江塩津で待つなんて殺生な

それでも来た以上進むだけ。そして列車は近江塩津に到着。北陸本線と湖西線が分岐する、京阪神・北陸間の交通の要衝
近江塩津駅、この目に焼き付けて帰ろうじゃないか!!

変なテンションになってる・・・

第6部 終

第7部 日常と非日常の境界(近江塩津~豊橋)

JR西日本ってなんで近江塩津発の列車を設定したんでしょうね・・・

殺風景過ぎるぞ!!
俺達含めて数人が乗り換えたが、多少の民家はあるものの人の気配はなし。反対側に目を向ければ何もない。
本当にただの乗換駅だとは思っていたが、降りた瞬間苦笑を隠せない。

乗り換え階段だがかえってワクワクするほど長い。そんなに深くまで潜らなきゃいけないのか。中津川の3倍くらいあるんじゃね?
階段を下ってマサオと俺2人口を揃えて「鍾乳洞」 一回行くと分かる、ここは空気が違う。少なくとも駅のそれではない。

また長い階段をgdgd言いながら上る。途中にささやかながらベンチや自販機があったはず、というかそれしかないじゃん(マサオ談)
意外と乗り換え時間も長くて、そしてさすがというくらいに特急が通過する。そういえばこの駅ではもう接近放送が北陸のブザー
じゃなくてアーバンネットワークのベルになってるんだっけ?

途中「乗り換える列車どうだろ」という声が聞かれたので適当に「12両編成でもくるんじゃないの(適当)」と言ったらどうやら付近に
鉄道ファンがいたようで(カメラを持っていた)凄い目で見られた。知ってるよ通常4両までしか来ないことくらい・・・
冗談通じないから鉄道ファンは嫌だ。知識を正しく使うのが鉄道ファン、はいはいすごいすごいえっ同族嫌悪だって?そんなバカな

列車が到着。蓋をあけてみれば、到着時からずっと留置してあった車両だった。前照灯付いてたから目立ってたし。

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▲快速長浜行き(大嘘)

普通列車で長浜までの超短距離運用。そういえば昔は125系もこの地区に来ていたらしいけど今はどうなったんだろう。
敦賀駅でもちらっと見かけたが西の一般型車両は格好いい。223系、521系、321系など。225系は何を間違えたのか。

車内からは相変わらず車窓の民家探し。山を抜けるルートを通った後は活気を探したくなる病に罹った一同。
ただ一人A41だけは踏切を通過するごとに俺の方を叩いて「何がドップラー効果だ」絡みづらい・・・

長浜駅まで来ると流石に周囲の風景も街になってきて一同安心。乗り換え相手は新快速播州赤穂行き。また随分と
ロングランな列車だこと; でも俺達は米原で降りなければならないのでマシンガン乗継は続く。まだまだ続く。

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▲初乗車225系。デザイン好きじゃないなんて失礼なこと誰が言ったんですかね

米原へつくとホーム移動、大垣行き普通列車は311系。311系も適度に乗りなれてしまったためガッカリ感が出てきた。
席もなかったので立って大垣まで行ったが、近江長岡で結構降りたのが驚き。そんなに利用者多かったっけ?

大垣ダッシュに巻き込まれたくなかったので乗り換えは1本送ることに決定。と同時に名古屋で飯を食べてから帰ることも
決定したのでマシンガン1発追加。大垣以東はもう見慣れた感じを受ける。とそれらしく書くけど実際は暗くて外は見えない。
聞く駅名から「地元帰ってきたな」と思ったけどその地元はまだ1時間掛かるんだよねー。

そして名古屋駅で降りる。数百数千・・・いやそれ以上の日出塩に相当する沢山の人に驚く一行。松本駅や金沢駅などの
大規模な駅をいくつか訪れたけれども、やはり名古屋は段違い。工事中とはいえ富山駅小さかったな・・・

名鉄ビルの上の店舗の矢場とんで食事。多分初めて。一番安い定食だけど1155円。例の如く他3人はもっとボリュームのある
ものを選び1680円。すごいね、俺でも食費計算するの怖いのに、彼らは・・・うん。

そして最後の列車、豊橋行き新快速に乗車。

・・・

50分足らずで豊橋に到着。改札を出るとそのまま解散となった。お疲れ様でした。



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