第2章 本当の鍾乳洞 (西鹿島~天竜二俣~気賀) 乗り換えた天浜線は、かつて国鉄二俣線だったところ。西端の新所原は豊橋の2つ隣で、しかも豊橋駅の立ち入りできないホームは もともと二俣線のホーム。といった具合でいわば「地元の鉄道」なのに19年間で利用0回。遠鉄共々この日が初利用になった。 もちろん俺が生まれた頃には既に国鉄なんてなかったわけだけど。 乗って落ち着く前に天竜二俣到着。ここのコンビニで食料を確保しないと豊橋に帰るまで駅前にコンビニがないので飢える ところで浜松市って政令指定都市らしいですね(今更 ▲今の天浜は大多数がTH2100形 駅から歩いてすぐのサンクスでパンと唐揚げ棒を購入。この日なぜこんなにも(マサオくんが)唐揚げに拘ったのかよく分からない。 その唐揚げ棒を食べながら駅へ戻って、天竜二俣に来た目的の保存されているキハ20とナハネ20の撮影を果たすことにした。 ▲両側に顔があるキハ20 同型異形式も含めて、この気動車は今まで見たことないな。もう少し前の生まれのキハ10なら南部縦貫の保存車を見たけどね。 ▲20系は顔がない 94年生まれの人間には全く馴染みがない、伝説上の車両(?) 屋根も何もない状況下の保存であっても、しっかり美しい姿を残して いるあたりはボランティアの方々の讃えられるべき努力が伺える。 この後駅へ戻ったら、次の列車は11:45。現在の時刻は10:50。流石に暇すぎるので隣の二俣本町駅まで歩く。適当に歩いた結果 行き過ぎて、GPS使いながらフラフラ戻る。浜松駅もそうだったけど短距離の移動で迷子になりすぎだから; とはいえ探し求めていた駅はとても小さかった。大通りを歩いていたらこんなの絶対見逃すわ。ちょうど近江鉄道の高宮駅みたい。 でもあの時はGoogle mapに騙され、今回は助けられている。。。 余計な時間を費やして二俣本町まで来ておいて、なおも待ち時間20分。駅ノートがなくて落書きもされない分、壁に落書きがある。 恋する乙女(?)の書き込みからご丁寧に絵で表した下ネタまで・・・そのモチベーションでエロ絵描いてpixivに投稿して役に立とう 掛川方へ向かう列車を見送ったあと、次の新所原行きを待つ。大きなカーブまで望遠に寄せて待っていると、来たのは ▲天浜くじ1等当たり TH9200形。「宝くじ号」の記述が示すように、宝くじ協会から寄贈されたもので、1両1形式。本来はイベント用の車両で、仕事がない ときは一般運用に入る。その用途が故に唯一の転換クロスシート車なのさ。ボックスも悪くないけど、やっぱり転クロはいいね。 車内放送も各地の案内入りで、次の目的地「竜ヶ岩洞」も金指駅の到着前に案内があった。でも金指は本当の最寄り駅ではない のでスルーして気賀まで乗り続ける。 気賀で降りて、観光協会の人に声をかけ、レンタサイクルを利用。感じのいい女性の方が応対してくださった。鍾乳洞へのルートに 一つ、ほぼ平坦の道でいけるものがあるだとか、竜ヶ岩洞では昼でも見られるイルミネーションをやっているとか色々情報を教えて いただけた。 ・・・本当はルートに関してはMapionとGoogleストリートビューを駆使して調査済みだったんだ。それでも好意的にお話してくださった のが有り難いのは事実。と同時に、後にマサオくんが言った「あまり人来ないから来たときに沢山喋ってるんだろう」というのもまた 真実なんだろう。。。 レンタサイクルで一番気になるのは自転車の質。よほどでない限り乗っているうちに慣れるとはいえ乗りやすいに越したことはない。 幸いにもここの自転車は割と乗りやすい。平坦線での速度も登坂時の実質トルクも結構大きい気がしたのは、今朝に乗った自分の 自転車がクソすぎだからかもしれない。 そんな気賀のレンタサイクル、フリーきっぷの特典で250円で利用可能。金指からのバス往復600円より実に350円もお得です。 そんな自転車で30分かけて竜ヶ岩洞へ向かう。一番最後の坂以外は何の問題もなく走れる平坦線だった。でも最後の問題の坂で 何を思ったのかマサオくんが浜名湖パルパルのCMソング歌い出すから余計辛い。彼結構高い声出るから、原キーのまま地声で歌う ことが出来てタチが悪い。すぐにイメージできたあなたは静岡or愛知人。 竜ヶ岩洞には「本当の」鍾乳洞を求めて来た。対比するのは近江塩津駅 ▲洞内にはスポットライトが多数設置されている 鍾乳石の形。一般的に知られるつらら型のほかにも様々あって、それらを色々なものに見立てて名づけられている。 ▲写真の中に説明が書いてあるね 大広間。上を向くと圧倒的な高さと空間で目眩がするほど。俺が慢性的貧血だからではない 黄金の大滝・・・水が荒ぶっているので写真は無し。とってもスケールの大きな、いかにも「異空間」って感じの場所。 ▲言葉は要りません 鳳凰の間。 俺達以外には2人くらいしかいなかったのもあって、のんびり満喫して出てきた。思ったほど涼しいわけではなかったので、涼しい 近江塩津駅もまた本当の鍾乳洞だった・・・? 鍾乳洞を出た後の展示スペースも結構面白いものが置いてあった。色々な鍾乳石が展示されていて、炭酸カルシウムの単体に近い のかかなり透明度が高いものや、針状結晶が集合してエグい形になってるものなど。鍾乳「石」と言ってもイオン結晶だしね。 時間に大分余裕があるので、休憩所でみたらし団子(1本70円)を食べながら休憩。なんかすごく旅行っぽいけれどどうしたの 食後は自転車で気賀駅へ戻る。行きではまだちゃんと「はまなこぱるぱる」って歌っていたのに、誇張が過ぎて「ひめねこぱるぱる」に なり始めるマサオくん。曰く「モノマネはオーバーなくらい誇張しないとダメ」 駅へ戻っても時間があるので、次は至近にある気賀関所へ向かった。 第2章 終 |