0部 県境の彼方

GW旅行の行先として悩んだ末に出した結論は、「中二病でも恋がしたい!」の舞台としても有名な大津市。情景の再現度がとても高い
のは各サイトで紹介されている通り。鉄道的にも京阪大津線(石坂線と京津線まとめてこう呼ぶ)があったり、琵琶湖線&湖西線が通って
いたりしてなかなか面白い。でも18きっぷがない時期には行けないのがネック。

・・・本当は1つだけ方法があって、それが今回使用する近鉄週末フリーパス。近鉄は京都まで営業区間があるので、すぐお隣の大津に
行くことも出来る。伊勢中川・大和八木経由の超絶遠回りに耐えられれば・・・;
問題は2日間分の行程を1週間で考える必要があること。直前まで決めかねてたので時間がない!しかも地味に授業多くて困るわ。
※きっぷの有効期間は3日間です。

2日間に跨るので津在住のマサオくんに一泊する許可を貰うと、2日目は同行することになった。フリーパスでは元が取れないマサオくんを
考慮して行程を組む必要が生まれる。
考えることが多すぎて発狂しそうだった。それに結局学割よりも安くなる方法を見つけられず(_ _
それでもなんとか行程決めて、2日間近鉄にお世話になった。12回も県境を越える長い長い旅。

近鉄だから「境界の彼方」のパクリタイトルだよ。見てないので今後一切触れないよ。神のみも近鉄と関係あるけどネタ思いつかん。


▲日本最大の私鉄

不可視県境線を探索せよ 2014/5/3,4

1部 異世界への入口 (豊橋~河内山本)

1日目は一人旅。これだけ行先の遠い一人旅は初めて!

朝7:30の電車で豊橋を出発。名古屋までの運賃は金山まで定期利用なので僅か170円。昨日も往復した道なので感想はない。たった
20円の節約のために金山~名古屋もわざわざJRで行くケチ臭さももちろん連れて行く。
名古屋駅で近鉄へ乗り換え。「近鉄 名古屋駅」と大きく表示された階段はいわば異世界への入口、アニメとかだったらめっちゃ光るゲート
として描かれてるやつ。名古屋から1歩も出ていないどころか市の真ん中なのに、ここから先は妙に関西チック。そんな近鉄名古屋駅は
時期が時期なので大 混 雑、特急を使って大阪へ伊勢志摩へ、という人で溢れていた。券売機の前にも窓口の前にも列がずらーっと・・・
待ち時間もエグいんだろうね。使う切符が前売り限定でよかった^^;


▲余命宣告されたね

やっぱ近鉄といえば特急でしょ!この2日間では一度も乗りません。
新スナックカーやサニーカーは引退の時期が近づいて来た。普通の客からすれば新型車の方が嬉しいので、古い汎用特急車の淘汰は
ありがたいはず・・・なんだけど近鉄特急車の車内設計は一時迷走したせいで、新しければ新しいほど良いというわけではないらしい。
乗車する急行松阪行きは1200系と4連の何か(?)による運用だった。1200系初めて乗るね、多分。今まで乗った形式をちゃんと把握して
いないので何に乗っても初乗車疑惑が浮上してしまう。例外として2610系と2800系は去年乗ったような気がする。

近鉄四日市で降車、ここは近鉄の中では影薄めの駅ながら利用者が非常に多いらしい。具体的には
・近鉄の全駅中10番目 (近鉄日本橋、大和西大寺、近鉄丹波橋を上回る)
・東海地方の私鉄駅中4番目 (名古屋市外では最多)
すごいね。廃墟化してるJR四日市にも少し分けてあげなよ。そんな駅で稲荷寿司だけ買ってホームに戻り、次の急行を待つ。


▲旧タイプの標識灯を持つ5200系が走っていった

久しぶりに撮影の5200系。いいなー乗りたいなー。丁度そのとき急行松阪行きの到着放送が流れたので、車両は何かと目をやると、
まさにその5200系が先頭で来てる!ただ待っている位置が前から5両目だったので急いで1両分中川方へ移動;
こんな短時間に5200系を2度も見るとは思わなかった。さっき名古屋でも5200系を見かけたのでこれでもう今日3回目。これは運がいいわ。
写真が1枚しかないので撮影を2回サボったことになるね。本当に好きなのかどうかは意外と怪しい。

GWかつ元から人の多い名古屋線でクロスシート車はなかなか席が空かない。それでも1年間の通学で鍛えた立ち回りを駆使し、伊勢若松
あたりで席を確保。よく乗る名鉄1200系が3扉クロスでとても似ているのでホームグラウンドみたいなもんよ。鉄道通学のお陰で安上がりに
なったり席取れたり色々得してる。


▲さっきの四日市で撮った。名阪甲特急はJRの特急よりも凄みある

クロスシートでゆったりしていると伊勢中川の乗り換えへ。なるりん制圧! いっくよー☆ 1分乗り換えも可能な独特の駅構造は興味深いところ。

時刻は10:21、2方向に分かれている(のと列車が少ない)ので、乗り換え案内の放送をみんなちゃんと聞いている。
放送「乗り換えのご案内を致します。大和八木・鶴橋・上本町方面へは降りた右側ホーム反対側の10:19発急行大阪上本町行きを
ご利用ください」
 ・・・時間を戻せる駅は全国でここだけかな。
じゃなくて遅れてたのかよこの列車!大阪線急行は接続待ちで出発できず停まっている。しかもその急行の車両がまた5200系で「!?」
近鉄のメインルート大阪線が秘境へ突入して「!?!?」 青山町と伊賀神戸がかなり田舎で「!?!?!?」美生様可愛い。オムそばパン奢りたい
名古屋と大阪を結ぶ以上どこかで山を越えるのは必然でも、関ヶ原越えより修羅の道だね。周りの木の背が高くて登山鉄道みたい。

まだ席に座れていない。名張駅で大量の乗客を乗せたために大混雑。クロスシート・・・大混雑・・・長時間・・・うっ頭が・・・ 近鉄だろうと
名鉄だろうと良かれと思ってクロスシート車をお出ししているわけで、たまたま混雑して逆効果だからといって印象を悪くするのはよくない。
それでも朝ラッシュに1200系は殺意を感じなくもないし殺意を抱かなくもない。

座席が空いたので座ろうとしたら、女児と保護者(親じゃない??)がいたので譲る。譲って貰ったのがそんなに嬉しかったのか、その子供に
妙に絡まれるようになった。「なんか楽しそうに騒いでんな」と思って目線を向けると必ずこっちを見ている(ロリコンじゃないから見続けたり
してはいないよ)。結局名張~大和八木で6回くらい目があってニコッとされた。もしかしてロリコンに生まれた方がよかったのでは?
その子供は良く言えば上坂すみれさんを大分幼くしたような顔立ちで、まともそうな子だった。対照的に保護者は「この人大丈夫?」って
感じの人でいっそう謎。もしあれが親なら、将来あの子も頭の悪そうな人になっていくのか、なんか嫌だね。地味にすげー暴言だなこれ。

結局中川~八木の山越え区間全部立っていた、それはもう沿線の木々のように。大和八木で乗客が入れ替わるときにやっと席ゲット。
河内国分まで座って移動し、思ったのは「5200系いい車両」。座れなかったら絶対結論違ってたよね。五位堂スルーは許して、何も思いつかない。

国分で準急に乗り換え河内山本へ、今度の車両は多分2430系。車内で話されてる言語が日本語でも別言語、やっぱり異世界来てる。
山本へ着くとすぐに階段を上がり、信貴線の電車の待つホームへ。何でこんな近くからVVVFインバータの音が聞こえてくるんだろ?

あっ

そう・・・

(・x・)

1部 終

2部 旅は運任せ (河内山本~高安山~大阪難波)

(・x・)

(・x・)<・・・。

(・x・)<なんで乗り換え客待たれへんねん

信貴線の電車は約20分に1本。しかしその先の西信貴ケーブルは40分に1本。なので次の電車で信貴山口へ行っても暇なだけ;;
行程が40分遅れるのは決定なのだから、ここ河内山本で撮影をしておけば後に予定している今里での撮影時間を短縮できるのでは?
ということで次発の信貴線の電車が来るまで河内山本にいることにしよう。 (デーン)近鉄、撮影開始。声:渡哲也

頭おかしいレベルで形式が沢山分けてある近鉄でもたまーに同じ形式の電車が来る。しかし遠くから見ると形式が分からない!
これ撮影だと結構困るね。「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ」とか言ってサボると9200系だったりとかすんのやめてほしい。


▲この顔は12400系だけの特徴

山田線や鳥羽線で近鉄の撮影をした経験があるので、近鉄は特急の割合がとても高い会社のイメージを持っていた。でも上本町から
そう遠くないこのエリアでは通勤電車の割合が圧倒的。


▲5200系+1430系の宇治急と9200系の区間準急

1年前なら「なんで全然違う番号が振られてるの?」と書いただろうが、今ではまったくの別物である理由が説明できる。1430系を細分化
した形式までは分からないし分かりたくもない。


▲編成数少なめな1220系にも遭遇

特に形式が細分化されていたのはVVVFインバータ車導入からしばらくの間らしい。この次に作っていた1224F・1225Fが後に1230系の
1231F・1232Fになり、転用したことによる微妙な差が気になったのか1233F以降が1233系になり・・・バカじゃないの!?

撮影もしつつ、本当は山の上で食べようかと思っていた稲荷寿司を駅で食べる。鞄に入れておく向きがまずかった様で水分が容器の
外に出てきてしまっていた。美味しいけど手がベタベタ。


▲上り副本線へ入る列車も無理やり撮影してみたら・・・

1420系! VVVFインバータの本格導入に向けて1編成のみ製作されたやつ。先進技術を詰め込んだ足回りに対し、車体は
それまでの1201系などと同じタイプで、意外と見た目も経緯に負けず劣らずの異端。それでも遠くから見たら分からない。
※登場時は1420系は1250系、1201系は1200系。

乗り換え失敗や稲荷寿司事件でついてないなと思ったけど、こういう良いこともあるんだなと思うと元気が出るよ。

さてさてお待ちかね信貴線の電車に乗って信貴山口へ移動。2駅間、数分の路線はその間にかなりの高さを登る。
そしてその先はケーブルカー。事前に持っていた地味な印象とは違ってそこそこ面白そうな西信貴ケーブルは、驚くことに往復で使うと
かなり値が張るはずなのにフリーエリアに入っている。近鉄は親切だな。乗り換えを待つようにすればもっと親切になれるよ。

typicalながら眺めのいいケーブルカーを乗り終えて高安山へ。普通の客は皆バスに乗り換えて信貴山門へ向かうところ、異常な客の
Calciteはここに留まる。 ※留まる人が皆異常なわけではないのであしからず。

高安山からの大阪府内の眺めはというと


▲どうよ



眺望よりも雰囲気の良さ。鳥の鳴き声が、録音して流してんのかってぐらい明瞭に流れる。若干不気味に思わんでもない(

ケーブルカーは40分ヘッドだからまだ戻らなくていいな、と適当に歩き始めるも何もなければ何も撮れないのですぐに戻る。すると
発車の合図が鳴るではないか。えっまだ時間じゃないですよ?と思って駅を覗くと
「本日は臨時で10分・30分・50分の運行となっています。」

(・x・)<もっと早く教えろや

これを知っていれば乗り換え失敗の遅れは取り戻せていたんだ。。。

結局そのまた20分後のケーブルカーで下山。下っていく車内、遠くのほうで子供が虫を見つけてギャーギャー騒ぐのを笑いながら見て
いたら、俺の服の上をちっちゃい芋虫が這ってた。こういうとき1人だと無言でびっくりして払いのけるだけなのなんか辛いね。マサオくんと
来てたらまともにリアクション取って、その日中ネタになるのに。

河内山本へ帰ってきたら今度は区間準急で布施へ、奈良線に乗り換えて大阪難波へ。鶴橋は「焼肉の良い匂いが漂う駅」なんて紹介を
しばしばされているけど炭の異臭の間違いだと思う。このエリアで火災が起きても誰も気づかなさそう。
難波線の電車は地下へ入って、大阪難波へ到着。今まで大阪は通ったことしかなかったので初大阪。とりあえずなんばパークスという
建物を目指して歩き始める。


▲布施からは、ちゃっかり阪神車にも初乗車。

2部 終

3部 闇夜の大阪線を往く (大阪難波~江戸橋)

なんばパークスへ到着。ここへ来るまでの間もずっと案内の掲示板があって、迷いなく辿りつけた。ただしその案内はなんばパークスでは
なく南海なんば駅へのものなので、駅の隣だっていう予備情報がなかったらちょっと焦ったかもしれない。
で、そのなんばパークス、何階にもわたって屋上庭園が広がっているいい所。階ごとに雰囲気も違うので上の階はどうなってるんだろう
と気になってどんどん階段を上がる気になる。気がついたら9階まで自分の足まで上っていた。同じ9階分の階段も大学の実験棟だったら
確実にこん睡状態なので不思議な現象。これが自然の力・・・


▲広いエリアを撮影。

多種多様な花も植えてある。いちいち撮っていると終わらないので省略!←

この時点で行程が40分遅れていたのでここの滞在時間を短くしようとしていたのに、降りる途中でジャグリングなどのパフォーマンスが
行われているのを発見して思わず立ち止まる。「折角大都市に来たんだからそれっぽいもの見て帰りたい」と思っていたのでそれを見る
ことにした。パフォーマンスに大都市要素はないんじゃねえかな・・・
パフォーマーはシンクロニシティというコンビの方々。大阪市公認パフォーマーらしいので大阪要素あった!他の地方でもお仕事してるのは
見なかったことに。そして何より遅れを取り戻すどころか拡大させてしまった・・・^^;; 計画狂わせてでも見る価値があったからいいんだ。

この後の予定が ・今里駅での撮影 ・JR西日本大回り乗車&はまかぜ撮影 なのだけど、はまかぜの大阪到着に間に合うか既に怪しい
時間。はまかぜがキハ189になってから撮ったことないし、今の車両も先代に負けず劣らず格好良いから簡単に諦めるわけにもいかない。
そういえば銀色ではまかぜだと某ゲームのファンが振り向きそうですね´ー` ※2016年3月追記 自分自身が振り向くようになった;;

結局は「JRならまた撮りに来れる」と自分に言い聞かせ諦めた。決して120円をケチったわけじゃないよ。

難波から移動して今里駅、絶えず撮影者がいるところ。絶好の撮影地なんて言われるけど名鉄の神宮前ほどではない気がした。本数は
多くても同じ時間にまとまって来てしまうし、ホームは超狭くて怖い上に通過列車多く、撮影にも望遠レンズが必要になる。ある程度撮影
慣れしてないとかえって苦しみそうなスポット。


▲大阪線上りが一番撮りやすい

で、居合わせた撮影者が妙。一人はどうも近鉄に慣れてない様子で手当たり次第に撮りまくり。形式・路線どころか下手したら種別まで
同じ被写体もご丁寧に全部撮る。本数多いから結構しんどいぞ。まるでなんでも手を出してしまう後藤光尊のようだ。2011年のように
結果が出ていたかはわからない。
もう一人は慣れてはいるようで、しかし何を狙っているのかが全く分からない。こっちは直球も変化球も見逃すT-岡田みたいな感じだ。
8400系はまだしも1420系をガンスルーしてんのは何故? ってか俺また1420系撮っちゃったよ笑


▲顔中影だらけ(||||)

大阪線上りの次に撮りやすいのは奈良線下り。ホーム端が狭い上に同業者がいるから内側二線をまともに撮るのは諦めた。一応記録の
ためにシリーズ21を中心に写真に収めてはいるけれど、って具合。


▲レトロ塗装な5800系

奈良線100周年を記念した塗装の5800系が走り始めた、というニュースは事前に聞いていて、ふらっと行って撮れてしまったね。地元の
ファンでもちゃんと情報集めて撮っているモノなので少し申し訳ない(?) 見てたらチョコ食べたくなってきた。


▲どんな撮り方だ

登場したとき、あまりのデザインの格好良さに衝撃を受けた阪神1000系。しかも近鉄乗り入れの主力となってくれたわけだから嬉しい。
阪神なんだからオレンジはやめようって話になったのに結局オレンジで出てくるのは意味がわからない。

このほかにULnext、ISL赤、9820系、2410系とかを撮って撤収。炭の異臭立ち込める駅へ戻り、そこから急行青山町行きで大阪線を下る。
ただし江戸橋到着が遅いので途中で夕飯を食べていこう。

急行はかなり速く、すぐに大和八木に到着。車両は2610系だったかな? 近鉄電車は車内に差がなさすぎてわかんねー。
大和八木駅の外に出ると人が沢山。セブンイレブンがあるけど、そこで夕飯を買ってしまうとこの旅行中の食事すべてコンビニ飯になる
ので、それを避けるべく必死に飯屋を探す。見つけたのは「つくし」といううどん屋。学割うどんが普通のかけうどんより20円安かったから
頼んでみたら、普通のかけうどんより量が多く、併せて頼んだちくわ天も想像以上の大きさが2本。440円とは思えない量が出てきて度肝を
抜かれた。味は良かった。うどんさんは可愛い。今関係ない。

再び大阪線に乗り込む。榛原を出たら乗客は一両に数人程に減り、沿線も急にに明かりが少なくなる。名張・桔梗が丘を過ぎれば津まで
本当に街がない・・・!行きも通ったので今更な情報。
青山町止まりの列車なのでそこで普通列車へ乗り換え。鹿の攻撃で列車が止まったり、西青山駅(秘境)の闇へ客が消えて行ったり、
意外と大三駅の利用者が多かったりとこの区間は面白い。でも1人で乗るのは今回限りにしたいね;

伊勢中川では接続に少し余裕があったので、持ってきた三脚をようやく使う。


▲やっと、やっと撮れた22600系TT

これと12410系を撮って、名古屋行き急行に乗り込む。途中の津駅でも21020系を撮影して、江戸橋へ移動。これで1日目の移動は終了!
マサオくんに迎えに来てもらうもタイミングが悪くて会うのに苦労。マサオくん宅へお邪魔した後は、突然ネット通信が止まるPCを修復しようと
したり、マサオくんの友人のカラオケ絶叫音声を聞いたり、翌日の予定を書き換えたりしてから就寝。

3部 終

4部 予定は予定 (江戸橋~龍安寺)

2日目の話に入る前に。
当初の予定では2日目はマサオくんと同行で京都へ行き二条城を訪れ、修学院駅でちょっと叡電の撮影をし、その後大津で舞台探しという
流れだった。でも二条城はマサオくんにとっては2回目。それは良くないんじゃないか、と1日目の江戸橋到着後に話をして、そこでマサオくん
から提案されたのが龍安寺。
京都市地下鉄&京阪大津線のフリーきっぷに400円足せば嵐電も乗れて、その嵐電を使えば龍安寺に行ける。それに以前JR東海の
CMでも使われた有名な石庭は一度見てみたい。ということで急遽変更した(3部末の下線部分)。

さて、2日目は江戸橋駅前のローソンで定番のからあげクンを購入してから出発。富山→沼津→岐阜→元善光寺→江戸橋と続く定番は
伝統になってきている。んで今日もまた伊勢中川駅で乗り換え。鈍感すぎなロミオさん☆そしてまた山の中に分け入っていく。もう慣れた。
車内では毎回の如く超しょうもない会話をしているわけだけど、「歌詞の一部を"Consumption"に変える」という大分キてる内容だった。

1日目と違って会話があったので、思ったより早く大和八木に着いた気がした。乗換えの橿原線ホーム、実は昨日も少しだけ、撮影のため
訪れてた場所。


▲8600系~(*^O^*)

同じ奈良線系統でも今里と大和八木では来る電車が全然違うね。大阪線だと完全に同じ電車が来る・・・゜o゜|||

急行の京都行きで一気に竹田へ。どうしてこんなに眠いのー♪なマサオくんは一眠り。この歌あすみんのカバーでしか聴いたことない
九条駅は急行通過なので全然気づかなかったのですね。一方高の原駅は


▲いや、駅名標とかなら分かるけど、何だこれ。

謎の記念撮影。地元の人なら背後のイオンでピンと来るかも!? 歩美かわいいよね。

京都線に入り、頑張って首を曲げて外を見ても、丹波橋付近で京阪電車は見られず~なんてやってるうちに竹田へ到着。例の3社共通の
きっぷを購入しようとしたら駅員さんが凄く迷ってた。フリーきっぷの種類が多いのもあるけど、結構新しい企画きっぷだったみたい。ただ
「嵐電」を「だんでん」って発音されたら分かるものも分からない。岡田監督・・・はどんでんか。


▲10系の前期車と後期車が並んで、、ああああ出発すんなよおおお

そして上の写真の電車(10系)に乗る。

刹那、

!?

なんだこれは・・・たまげたなぁ・・・写真撮ってねえけど・・・

京都を舞台にしたアニメの絵でラッピングされた「京まふ号」に当たってしまった。ここで描かれてる作品全部知らなくてコメントできない。
京都の鉄道は京阪、叡電あたりがアニメ業界と接近していたけど、ついに公営企業まで手を出し始めてしまった。見境ねーな!

京都駅で人が増えるとマサオくんは困惑する。しかしこんな強烈ラッピングが車内外にある電車にも一切反応を見せない人たち、慣れてる。
そこでロングシートの向かい側に座った女性。声も喋り方もすごく「とある声優さん」に似てるなぁー?なんて思っているうちに乗り換えの
烏丸御池に到着、ここからは東西線へ。駅構内には可愛らしい女の子のイラスト(太秦萌、松賀咲、小野ミサ)が描かれたポスターが貼って
あったけど、同じ箇所に同じもの3枚張ってどうすんだ、やる気ないな京都。

東西線はホームドアすげー以上感想おわり マジでそれ以外ない

太秦天神川で今度はだんでんもとい嵐電へ乗り換えるがなんだこの乗車率!?
今まで経験したことないような超満員。袋詰めセールの品物状態・・・脳裏をよぎるのは昨日Skypeで友人のEF66 53に送ったメッセージ。
「江ノ電乗るの?混雑ヤバイよ」 江ノ電がフィーバーしてたら嵐電もするよな。
帷子ノ辻まで超満員に耐えて北野線に乗り換え。混みすぎて撮影も何も出来ないorz 北野線に乗り換える人は意外と少なかったので
こっちは座ることが出来た。数駅進んでやっと龍安寺駅に到着、移動だけで色んなことがありすぎている・・・。

4部 終

5部 Very Popular Place (龍安寺~浜大津)

駅から龍安寺へ歩いていく。付近には他にも仁和寺や妙心寺があって、観光客が多い。特に外国からの人が多く、そんな町の様子を
見たマサオくんが一言"Very popular place" わざわざ英語にせんでも。これを受けて何となく英語で会話し始めるも素人なので、

マ:"My favorite word is consumption."
C:"So am I." いつから消費さんになったんだ。

マ:"Super consumption." 意味不明

(海外からも訪れる観光客で混む様子を見て)
マ:"Very busy people all over the world." 全然違う意味になってる。

マ:"I'm hungry lion. You are angry lion."
C:"Yes, I'm angry lion."
マ:"Pardon?" 冠詞がないとかいう以前の問題

マ:"I will go to Settin." 日本語でも言わねえよ。

よくもまあこんな恥ずかしい英語を、海外からの人も沢山いる中でww でも俺の喋ってる英語は6割くらいは正しかったはず。

気を取り直して龍安寺。かなり沢山の人が来訪していた。 Many people came from all over the world.


▲庭というより美術品br />
見所は石庭だけじゃないけど、やっぱりこの石庭が圧倒的にすごい。丁寧に敷き詰められた白砂と絶妙な存在感の石、龍安寺らしい
光景。あまり歴史的建築物に明るくない俺でも凄さとありがたさが理解できる。ただちょっと陽が強すぎて反射がすごい・・・^^;

しばらく周囲も見て回り、俺だけ八ツ橋を買って龍安寺駅へ戻る。戻る最中も「やきそば」の看板を見たマサオくんが"Burning ソバ."
俺は炎に包まれ燃え盛る蕎麦を想像した。それは恐らく炭と同義なのでは?

再び龍安寺駅。


▲やっと嵐電車両の撮影が出来た

このまま北野線で戻り、帷子ノ辻から嵐山本線に乗り換えて嵐電天神川へ。帰りもかなりの混雑だった。。。こういう極度な満員電車
だと持ち歩いている三脚が邪魔。無ければ22600系が撮影出来なかったわけだからあって良かったとは思うのだがね・

飯をどうするかは置いておいて次の行先の浜大津まで行ってしまおう。東西線の太秦天神川へ戻って乗車。こっちはいつでもガラガラ
なんだな・・・ 車両はありがたいことに京阪800系で、クロスシート&浜大津まで直通。そういえばこの路線はSoftbankだと圏外^^;;。
御陵駅を出ると列車は地上に出る。この辺はBVEのおかげで大体の線形を覚えた。ただBVE重いわ難しいわで併用軌道区間出る前に
いつもやめてしまう。京阪石山から先は去年の旅行と同じ、でも今回はしっかり地下鉄→登山鉄道→路面電車と乗り通せた。

さて、浜大津駅。来て思ったことは「また変な鉄道ファンがいる・・・」微妙にブーメラン。一人は駅員に制されてたりしててかなり迷惑な
奴だった、琵琶湖に沈めておきたい。

例のラッピング車の運行時間は調査済みで、丁度このタイミングで浜大津を通ると判っていたので10分ほど待機。じきにラッピング車狙い
と思われる人が2,3名そわそわし始める。まーそこは俺も例外ではないね。

「ダークフレイムマスターの力を解き放つとき!復活せよ、闇炎龍!」


▲龍(2両編成)

何この適当な撮り方?????? 鉄道ファンじゃないただの中二病ファンが撮った写真になった。

反対側を撮ろうとして振り向くと想像を絶する数のカメラの砲列。この人達さっきまで普通に電車待ってたよ!? 何かを打ち出しそうな
一眼レフから明らかに一般人のスマホまで、何故か俺以外のコンデジ使用者が見当たらんが、皆この電車を撮影していたらしい。
テンションおかしいラッピングだから何も知らない一般人でも撮ってる可能性あるね。

この後は石坂線に乗り換えて舞台訪問。爆ぜろリアル!弾けろシナプス!バニッシュメント、、の前にいい加減昼飯買わんとな。

5部 終

6部 理想も妄想も現実も (浜大津~京阪石山~豊橋)

一度浜大津駅のすぐ近くのファミマでおにぎりとハムカツを購入。ハムカツにソースついてきたけど、ソース付けて食うものという印象が
ないのでそのまま頂いた。
駅に戻ってきたら600形の原色!・・・が石山寺へ向け出発。これを撮りたくて大津に来たわけでちょっとヘコむ。次に来たのは700形の
何も面白くないラッピング車。帰って、どうぞ

駅名を聞き間違えたり、電車の側面が植え込みの枝にぶつかったりしながら京阪石山まで乗車。浜松の隣が下関??(浜大津と島ノ関)
到着した京阪石山駅とその周囲一帯は、「中二病でも恋がしたい!」の舞台としてちょっと有名。なので分かりやすいところを回ってみよう
という話。興味のないマサオくんは何の意味も無く街を歩くことになる()

まずは、まさに今降りた京阪石山駅。改札の向こうに広がるペデストリアンデッキはアニメでみた世界そのもの。嬉々として改札を通ると
余裕で弾かれた。管理局の妨害かっ・・・!真面目な話、一部の駅ではまだ自動改札が対応してないのかもしれない。


▲よく出てきた情景

背景が実際のものに忠実に描かれているので、その場所へ来るとアニメの世界に入ったかのような気分。勿論アニメの舞台はドラマの
舞台とは違ってそこで何かが行われたわけではないが。


▲適当に撮ったから細かい部分は全然あってないよ

確か作中で2回くらい登場したマクドナルドの前を通って瀬田川大橋へ向かう。途中、踏切を渡った直後に警報が鳴り出したので急に
鉄道ファンモードに頭が切り替わり、「折り返しの600形原色撮れるんじゃないか?」という予想から、急いでカメラを取り出した。


▲ヨッシャー

予想通り!行先の近江神宮前もまた別の作品の舞台になってたような。

適当に歩いていたら距離感覚が正しくなかったようで、瀬田川大橋ではなく瀬田の唐橋に着いてしまった(゜ω゜;) どちらの橋も思った
より近くて曲がるタイミングを見逃していたらしい。行動中に地図を見ないので行き過ぎるのは基本。


▲瀬田の唐橋はそれ自体は出てこないが、この橋上から見たカットはあるそうな。

近江八景「瀬田夕照」で有名な瀬田の唐橋。流石に機能面を踏まえると現代的な仕様になるのは仕方なくても、旧来の雰囲気は残って
いる気がする。ぜひ夕焼けの時間まで待っていたいところ、でもこのあと295.9kmの道を帰るので、無理。

よく登場した公園の遊具や、OPの初っ端に出てきた漁港など見覚えのある光景が並んでいるが、それにしても人の多いこと。地元の
方々の憩いの場でもあり、大学のボート部の練習場でもある瀬田川沿岸はGWも手伝って賑わいを見せていた。もしかしたらあの中には
俺以外の舞台訪問者が紛れてたかも、割と有り得る。
マサオくんは大学ではカッター部に所属しているらしく、ボートを漕ぐ大学生達に興味津々。それ以外にも無茶苦茶な英会話の続きとか、
consumptionを使った替え歌とか、気が付いたら俺の舞台訪問よりもマサオくんの方が奇妙なことをしていた気がする。

10分くらい歩いて檜山神社へ。道中でまた距離感の無さを発揮orz
神社の参道は、普通の道路脇に森への道が突然現れるという感じ。言葉で上手く説明しづらいのでマサオくんの言葉を借りると「トトロ」。
それがきっかけで「となりのトトロ」主題歌を歌い始めるのは何も不思議じゃないけど、次のフレーズが示し合わせた訳でもないのに
Consumption Consumption♪」だったのでバカさの方向性がかなり近い。笑って息切れしながらも階段を登ると


▲作中でみたまんま。時間帯も合わせるともっといいかも

一期で言えば数学のテストの回。それにあやかって今学期の試験を無事に突破できることをお祈りしようと思っていたが、お供え物と
ともに妙な物が置いてあるのを見たせいで忘れた。きっと神様困惑してるよ。

再び瀬田川沿岸へ戻り、かなり重要な場面で出てきたあの場所へ。気恥ずかしくも甘い空間が展開された瀬田川大橋の東詰下↓


▲この位置から撮ったら何なのかわかんね

・・・には一般人がいた。近づくのも憚られたけど、何もしないのでは残念すぎるので無理やり一枚撮影、めっちゃ見られてる。

これで舞台訪問は終了!全体通して、再現度の高さを体感した。これならドラマの舞台訪問とほとんど感覚変わらないかもしれない?
そしてそれらの情報を探し出す、専門サイトの運営者の方々は本当にすごいなーとも思った。

京阪石山駅へ戻って来た道を戻る。予定より40分前倒しになったので大和八木での夕食も飛ばしてさっさと帰ろう。俺も2日間知らない
地方を回って気持ちが疲れたのでさっさと帰りたいし。・・・泊まりの旅行をするたびいつも「もしかして俺かなりホームシック発症しやすい
タイプなのか?」って思うよ。

石坂線、京津線、東西線、烏丸線、京都線、橿原線・・・と辿っていく。書き出すといかにアホなことやってんのか自覚して辛い・・・ww
急行は思ったよりも大和八木まで乗り通す人が多かったな。やっぱりGWだから、皆遠くから来てるんだろうね。特急に乗れ。まーでも
流石に近鉄経由の豊橋は居ないでしょ^^;;;

大和八木から大阪線、もう形式とか一切気にせずに乗った。昨日と全く同じ光景でも快速急行なので秘境駅は通過、結構ありがたい。
飯田線旅行の豊橋行最終電車を彷彿とさせるからなのか青山越え各駅停車は割と真剣にダメージ受けるんだわ。

途中で、行きの烏丸線車内で見た人(とある声優さん似の方)を思い出した。そこで念のため、似ていた元の方のtwitterを見てみると、

>5月4日
京都 同志社大学でのイベントは今日!浅沼君と出演です!
開場は14:00、開演は15:00となっております。 同志社大学寒梅館ハーディーホール地下1階にて当日券の販売もあるようですよ!


オイオイオイ
同志社大学って烏丸線今出川駅至近の大学だよね?いやでも地下鉄には乗らないだろ~・・・って、鉄道に興味あるんだっけあの方。
マサオくんはその方が子供の年齢の話をしていたのを覚えているらしく、その年齢も恐らく一致している・・・要するに本人じゃん!
ラジオで聞いてるのと同じで凄くいい人そうだった。

※誰とは言っていないので、本人や関係者への問い合わせは絶対しないでください。

いつもアニメやラジオで声を聴いてる人がすぐそこに居た、という驚きに浸っているうちに列車は伊勢中川へ到着、そして乗り換え。
中川から江戸橋はすぐなのでマサオくんとはお別れ。今回は本当にありがとう! 急に無理言ったのに対応してくれたマサオくんに感謝!
そしてお疲れ様でした。

俺はそこからさらに2時間掛けて豊橋へ戻る。近鉄も名鉄も乗客が多くてパン一つ食べるのにも気が引けてしまい、結局食べられたのは
9時過ぎだった(゜o゜

快速特急が豊橋へ到着して、全行程が終了。こうして夢を見ているかのような2日間は幕を閉じた。


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