第0章 いつもと違う人との旅は

ここ1年余りはずっと高校時代の知り合い、平和主義者・マサオくんとしか旅行をしてこなかった。2人とも現在は下宿で豊橋を離れて
いるので、普通の週末に行くことはできない。しかし今回はひょんなことから中学時代の知り合いの1人・kouenと旅行をすることに
なった。kouenは現在でも豊橋に住んでいるので何の連休もない6月でも同行できる。

しかしkouenはバイトをしているので、俺や平和・マサオくんとは金銭感覚が少し違う。

1日あたり交通費3000円ちょっと、諸費含めても5000円を見込んで行先を考える俺の旅行が楽しいだろうかと考えると・・・うーん;;
だから面白い行程を考えるように努力した。努力しすぎて何故か交通費がいつも以上に安くなった(2970円)。それでもより旅行には
慣れた立場として、今回はkouenをもてなす勢いで頑張るよ!!

ところでいつの間に125系の長浜運用消えたの・・・

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▲自分で計画すれば自由度が高い。でもこの「自由」は自由違い。

kouenおもてなし旅 2014/6/29

第1章 ゆかりの土地へ (豊橋~野尻)

集合時間の1分前にkouen登場。直前まで艦これやってたとかなんかで猛スピードで駅まで来たらしい。大垣行きの新快速で
kouen提督と艦これよく知らないCalciteは出撃、じゃなくて出発。

すっかり名鉄に慣れてしまったのでJRから見る風景は新鮮。一方のJRユーザーのkouenも岡崎以北は滅多に乗ることがないらしい。
学校へ通うときのように金山で乗り換え、JRと名鉄(と地下鉄)の共同駅なので忌々しさはJRでも変わらない。ここからは中央線、その
快速で来たのは・・・やっぱり211系。この先ずっと211系じゃねーか# 旅行感がない (_ _|||

乗客も千種あたりで一気に降りてどんどん呑気な車内になっていく。三河に住んでいる以上、中央線は常にラッシュの人の流れとは
逆向きになるのであんまり混んでいる電車に乗ったことがない。勝川駅では特急「しなの」の383系とすれ違い。
「シャー芯入れっぽい」by kouen

大曽根駅で少し停車時間があったから外に出て撮影。211系ばっかり見るんだけどこんなに割合偏ってたっけ??すると通過放送。
追い抜きをするとしたらシャー芯入れ風圧※風圧:貨物列車、特にコンテナ列車は周囲に大きな風圧を与えるから kouen談
来たのは、

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▲速い

シャー芯入れ。いつも停車中ばかり撮ってるから走行写真がまともに撮れなくなった;

多治見を出ると車内には俺達含めて4,5人という有様。適当な会話をしていたので多治見~中津川の記憶は殆どなし。発射台みたいな
ものが置いてあるねっていう話題あったのは辛うじて覚えてる。

中津川乗換え。乗り換え客多くてびっくり、どっから湧いてきたのさマジで。考えてみれば乗ってきた電車は8両編成だったので、それが
3両になると密度も一気に上がるね。でも乗り換え相手は今年のダイヤ改正以降211系に変わったので座席確保は問題ないはず。
ほら席取れたって座席硬いッ さっきまでも211系乗ってたのにこの差、関東出身の電車怖すぎない?

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▲「湘南色に戻りてえなあ(勝手なアフレコ)」

俺たちと少しの地元の人と沢山の老年の旅行客を乗せて松本行き出発。115系に比べるとやっぱりときめきみたいなのはないけれど、
バリバリJR東海のエリアで、JR東日本の旬(?)の電車に乗れるのはいい。信州色が結構似合うんだねこの車両。
そして木曽地域。旧字体で書くと木曾。kouen提督の反応は織り込み済み。

坂下駅、ここまで岐阜県。坂下にはkouenの祖母が住んでいるらしく感慨深げ。「2570円で往復できるなんて始めて知った!すげー!」
確かにすごい。そして坂下駅の駅名表をパチリ、それをメールで親に送信!話を聞いてると、彼は坂下の風土に思い入れがありそうだ。

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▲初夏を迎えて、沢山の花を・・・

長野県入り。数年前まで長野県には足を踏み入れたこともなかったのに、今じゃ空きコマが出来たときの図書館くらいの感覚で入ってる。

最初の目的地の最寄り駅・野尻に到着して、とりあえず雪隠に向かうと・・・

・・・当然画像はないんだけど、ボットン便所とは時代錯誤なアイテムが出てきた。それからドアに数匹虫が止まってたのも印象的。でも
床は高校のトイレよりキレイだったかもしれんね; あと、反対側の立ち便器も位置低すぎてすごく使いづらそう。

気を取り直して野尻駅。ここもkouenにゆかりがある、というか彼の母がここに来たことがあるらしい。その母からは野尻駅の写真を撮る
任務を命じられていた。でも彼のカメラはスマートフォン、そのうえ日差しが強くて撮影が難しい。難儀する彼を待ちつつ(手伝えよ)、駅の
隣の公園の遊具に乗ってみると蜘蛛の糸が垂れ下がっていたのでそそくさと退散。一連の情けない行動を地元の子供に見られた^^;

駅舎の撮影が終わると阿寺渓谷へ。途中で出会った老夫婦の旅行者とお話しつつ向かう。70歳ってここに来るって、元気だねー。
地図真剣に見ないで適当に歩いてもあっさり到着。

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▲豪快な阿寺渓谷

「エネルギー損失の大きそうな流れ」 流体の勉強しすぎてバカになったわ。

音も水しぶきもすごい。なので動画を撮った(UPできるような動画じゃないので勘弁)。そのせいか、後から見ると写真少なかったので
もっと撮っておけばよかったなー! まぁ見とれてたっつーことで。

途中には「熊出没注意」の看板が。木曽だからって球磨じゃねーぞー違うぞー 最初は 神 出 没 注 意 って書いてあるように
見えた。出てきてもらっても気づけるかな?とか不要な心配してたら途中で本当に神社があって大爆笑
神社で手を合わせたところで、これ以上進むとキリないし時間もないので引き返す。何だかんだで寝覚ノ床と同じくらい気に入ったよ。

さて、駅前へ戻ろう。

第1章 終

第2章 忘れていた希望 (野尻~大垣)

これまたなんという大袈裟な章名・・・

野尻駅に帰ってくる途中には自然がいっぱい。あっちにも蝶、こっちにも蝶、ほらすぐ近くにも、蛾はやめろ!なかなか地元・豊橋では
様々な蝶を見る機会もなくなった。気にしなくなっただけ?帰りは行き以上に短時間で野尻駅へ到着。一回行き止まりに当たったが

さて、駅前は野尻宿なんだけど、店とかあんまりないんだね。奈良井や木曽福島ほどじゃなくてももう少し何かあるかなって思ってた。
五平餅食べたいな!ってノリで木曽地域来たんだけど五の字もねぇ。結局食べられる場所は(マップを見ても)発見できず。ぐへえ餅
しかも出発はお昼の12:14、昼飯すらない。
・・・ということは事前に予測していて、家から食料を持ってきていたよ。さすがに経験が増えてきたら用意も周到になる。

野尻駅を中津川行の普通で出発。しばらくロングシートで来てたけどここで313系のクロスシートに再昇格。やったね↑ この列車の
車内で愛環2000系にもJR313系と同じ乗降促進メロディが付いてることをkouenに教えてもらった。初めて知った。おい鉄道ファン!?

中津川での乗り換え、特に急ぐつもりなかったんだけど相手の車両見てダッシュ決定。そこは男子大学生、乗り換えが誰よりも速い。
ムキになりすぎているとも言う。急いだ理由は・・・

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▲中央線民、贅沢しすぎだぞ?

元「セントラルライナー」用、313系8500番代!そういえばこの路線にはこんなネタがあった。確かにセントラルライナー廃止時に
「いつか8500番代も乗れるといいな」と思ったんだわ。今回の旅行は鉄道的には地味な内容が予想されていたから、ここでの登場は
俺的にとっても助かった^^;

「他の313系より少し内装のグレードが高い」とよく紹介されるけど、少しじゃなくてかなりだと思う。シートピッチもちょっとだけ広めで
(※そもそも標準的な313系が狭い)、JR東海お気に入りの簡易仕切りも装備(意外と雰囲気が変わる)。上の写真の通りにLEDの案内
表示器も付く。そして何より車内広告がない。これマジ?用途に比べて仕様が上質すぎだろ

下品な中吊りだらけの名鉄も見習ってほしい。まあ所詮名鉄のレベルも知れてるから広告主も同様だわな(突然の暴言)

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▲多治見での「しなの」接続待ちに、しっかりと記録。

多治見発車後にはなんとなく窓側・通路側を交換したり、無駄に鞄を棚に載せたりと8500番代をしっかり堪能して、名古屋へ到着。
「ありがたさをイマイチ理解できない」とkouenが言ってたけど今後沢山旅行すればありがたさを理解できるよ(ゲス顔)

名古屋からは東海道本線でさらに西へ、当然ながら普通の313系に戻ってしまった。普通とはいいながら、5000番代も制振特化の
ハイグレード車なんだけどね。やっぱJR東海の車両って神だわ、これで通学定期が安ければ崇められるだろうに・

乗り換えた新快速は大垣止まりで、米原方面へ行きたい俺らは接続を待つ。それなのに20分後の米原行きを捨てて駅外へ!?
実は豊橋駅以来にフリーパスを触ったのがここ大垣駅。野尻駅は簡易委託駅、そして行きはツーマン列車だから降車時の集札なし。しかし駅の窓口に人がいない(汗
これじゃフリーパスじゃなくてもフリーパスじゃねーか・・・ 帰りはワンマン列車でも中津川乗換えなのでまた集札なし。そしてそれ以外に駅を出ていない。


大垣駅を出て徒歩1分、金蝶園総本家に到着。ここで買いたいのは水都・大垣名物の水まんじゅう。TVでよく取り上げられてるし、
夏に似合う風流な和菓子で、一度食べてみたかった。
客が非常に多いため店外に設置された屋台で売るみたい(^o^) 15人くらい並んでて40分近く待たされた(^v^)b 養老鉄道の
電車を見られるかなあなんて期待はどっかに消え、それどころか次の米原行きに間に合うかも心配な時間になってしまった( ∀ )...

でもちゃんと米原行きに乗れたよ。とてもギリギリだったので、あと1人前にいたら・・・

いたら・・・;;;

別に次の電車まで暇つぶしも出来たんかな。

ということで313系8500番代と水まんじゅうという希望を叶え、次は滋賀県へ。車内で1個だけ食べたら超ウマイ

第2章 終

第3章 ガラスの観光都市 (大垣~長浜~豊橋)

こっからは東海道本線で一番本数が少ないらしい大垣・米原間。冬なら雪が積もってたりして車窓が面白いところも今回はkouenが
提案したミニゲームに没頭。そのゲームは数学的思考力を必要とするので俺はkouenに完敗。これやってたから米原到着直前まで
車外を全く見てない。

223系や225系のような暗めな色合いのステンレス車を見ると西日本エリアに来たなという実感が沸く。いつもは周囲の関西弁でより
西日本を強く実感するのに、今回は周りで喋ってる人がいないから少し変な感じ。まあ、どっちでもいいんですけど。

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▲遠慮して片手撮りしたら、案の定のうんこ写真だった。

途中の田村駅でかの有名な(?)長浜バイオ大学を見ながら終点・長浜へ。駅へ着いたらセブンイレブンに一度寄ってから黒壁スクエア。

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▲そーいえば長浜に近江鍾乳洞行の521系がいた

ガラスの町・長浜。黒壁スクエアはガラスの工芸品を中心に、長浜文化の魅力を凝縮した観光向けエリア。なのに最初に入るのが
海洋堂フィギュアミュージアムな2人。
無料で見られる部分をざーっと見ていったけど感想はなかった。艦これのグッズ売ってたから
kouenが買うかなと思ってみてたけども、別にそんなことはなかった。

このあとは各ガラス工芸店を見て回る。どれもこれもすげーそして値段たけー 店によっては「これって歴史的に意味あるやつなのでは?」
ってものや「これ弥生土器?(?)」ってのがあった。どこも割れ物を置いていて「割りそう怖い」ってkouenが言い続けたのがツボだった。
置いてあるのは壷じゃない。

グラス買っても仕方ないし、小物を買っても飾る所ないから購入は考えてなかったのに色つきの水を封入したガラスが綺麗で気になる。
どうやら「氷の代わりに入れれば薄まらない」ってことみたい。置物じゃなく実用性があるなら、と買ってみたものの1個で効果は出ず。
氷と併用するくらいかな。

黒壁スクエアを一通り見て回ったところで豊公園へ。先にオチを言うと長浜城歴史博物館に行ったら閉館後だった。
いつもの面子(シンカクのユカ)でこれやったら永遠にネタにされ続けるな・・・

気を取り直して豊公園。ゆ、・・・ゆたかこうえん 入ると早々かわいらしいお出迎えが

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▲nya-^

よく見るとめっちゃ凛々しい表情

園内はフツーの公園。普通の公園なので(?)話題も普通。「先輩と会話するとき『そうなんですか』を多用してしまう」というお悩み相談に
ついては俺が先輩役になって会話して検証した。ここでやることじゃない
しかし!実は豊公園は普通の公園ではない(自己矛盾)。普通だったら訪れないし。この公園は琵琶湖に面していて砂浜がある。しかも
夕方なら琵琶湖の水平線に沈む夕陽が見られる。そんな豊公園の夕陽は日本の夕陽百選にも選ばれているとか!ほう。(激寒)

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▲ちょっと時間早め

太陽は西に沈むので割と貴重なロケーション。それにどうみても海だこれ。

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▲海です

しばらくこの浜でゆっくりとしていく。渓谷に水まんじゅうに湖、と水三昧で来てたことに後から気付いた。

思いつきで長浜コラボ↓

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▲構成元素的には仲間

さっき買ったガラス小物を砂浜に置いて撮影。氷の代わりをしてるときより役に立っている(

ここでゆっくりしてから立ち去った。湖北の夕陽もいいが、次は湖南の夕陽(=瀬田の夕照)も・・・そっちは意外にも百選には入ってない。
今回はよかったものの、旅行当日が悪天候だと望めないのが辛いところ・・・;

このまま電車に乗ると豊橋まで食事を調達できず餓死する(誇張)ので駅至近のファミマで購入。「ファミから」ってこんな美味しかったん!?
からあげクン信者の心は揺れる。前の旅行のハムカツも美味しかったのでファミマのサイドメニューは強いな。そして所構わず歩きながら
食べるのが当たり前になってきてる
ヤバイヤバイ

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▲長浜駅の1.3333...番線

乗り込む223系を撮影し、米原で乗り換え、大垣乗換えの必要なく新快速一本で豊橋まで。2時間少々で豊橋に到着。お疲れ様でした。


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